過去からの手紙、ポエム駆動アクセシビリティ

このエントリは『Web Accessibility Advent Calendar 2015』の24日目、ポエム担当の Hitoyam です。

自分自身が書いた 2013年の a11y ポエム2014年の a11y ポエムを受けて、ポエム駆動でアクセシビリティに関わる活動をしている。前を向いて走ってきたので、ここいらで一度くらい振り返ってみようかなと思う。

アクセシビリティをめぐる「重層社会」をつくりたい

2013年には、アクセシビリティをめぐるコミュニティに閉塞感があるのをなんとかしていきたい、という思いが強かった。一部の人の間だけで堂々巡りしている状況を打破したいという思い。世代や業種ごとに起きているように思う断絶にも風を通したいという思い。

アクセシビリティをめぐる「重層社会」を表現した図。コミュニティ同士の重なりが描かれている

まだまだ何もできていないけれど、まず、AccHop!! という小さな一歩目を踏み出したのは大きい。AccHop!! はいつもとはちょっと違う角度から「伝え方」や「わかり方」を深め、未来のコミュニケーションのための実験場となるような場を目指している。

コンセプトをうまく表現したり伝えたりできていない部分も多く、PR活動が今後の課題。まだまだ芽が出ているとは言いがたい。しかし参加していただいた方々からはフィードバックや励ましをたくさんいただいており、そうした声にも助けられて活動を続けられている。

輪をちょっと広げるためのワークショップ

2014年には、真正面から切り込む勉強会以外に、何か新しい切り口で広げていく機会を作りたいと思っていた。前年から温めていた思いを、自分の活動として進めていけそうだという手応えを得た年でもある。

思い切ってはじめてみて、今年1年続けてこられた AccHop!! を通して、その手応えは少しずつ大きくなっている。

関心の高い制作者とあまり関心のない制作者が噛み合わない思いを抱いているのを表した図。じゃあ、すこし形を変えて広げてみたら伝わるのでは? という提案になっている

ただ、すぐに結果が出る活動でないのも事実。遠くにうっすら見えているのは、どこまでもどこまでも続く、なかなかに険しい道のり。今後は AccHop!! をどう運営していくかの検討を通じて、どことどこを、誰と誰をつないでいきたいかを具体的に考えていくことになりそうだ。

じゃあ、次は?

次は、の答えは実はもう用意してある。技術者以外のコミュニティ向けのアクセシビリティ勉強会のようなものや、逆に専門性のある人だけで構成するアクセシビリティ系研究会の立ち上げなど、いくつかの企画を温めている。温めている、というか、もう走るのを待っているだけの状態。

以前と違うのは、それぞれの企画をひとりで温めてきたわけではないということだ。一歩目を踏み出したことで協力してくれる人や賛同してくれる人が増えて、相談したり分担したりしながら活動を広げることができるようになってきたからだ。

AccHop!! の名刺、裏表

他方で「あいつ意味のわかんないことやってるよ」と言われたりしながらも、一方ではしっかり助けてくれる人たちがいる。これはとても心強いことだ。ひとりではじめられることから、5人でできることへ。5人でできることから、10人でできることへ。これからも、そんな感じで少しずつやっていく予定。

こういった時期に、同じテーマのポエムを毎年振り返れるのはよいことだ。まるで過去からの手紙みたいに、自分の書いたポエムがそこにある。アクセシビリティ・アドベントカレンダーのポエム担当としては、これからもポエム駆動でアクセシビリティに関わるコミュニティづくりを頑張っていきたいと思う。

すでに AccHop!! をご存知の方もそうでない方も、2016年はよりいっそう Hitoyam と AccHop!! をよろしくお願いいたします。

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