その映画館、蠍は留守です

最終更新日
20100613

映像を追いながら重ねた時間の記録。

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告白

原題:告白
製作:2010年/日本
監督:中島哲也 Tetsuya Nakajima
原作:「告白」湊かなえ
出演:松たか子 Takako Matsu、西井幸人 Yukito Nishii、藤原薫 Kaoru Fujiwara、橋本愛 Ai Hashimoto、木村佳乃 Yoshino Kimura、岡田将生 Masaki Okada
場所:新宿バルト9

原作と映画、どちらを先に観るかが大きい作品がある。私は監督が中島監督だからという一点において、原作を先に読む方がいいと判断して、そうした。けれど映画を観終わった後、中島映画にしては比較的どちらが先でも大丈夫な感じの映画かなと思った。

松たか子の演技がハマッていてよかった。告白のシーンはもちろんだが、後半の演技がより際立っていた。木村佳乃は相変わらず死にっぷりがよくて、本当にいい女優になったなぁと思う。役者さんはみんな良い演技をしていた。中学生役の3人も素晴らしかった。

あえて難を挙げるとするなら、途中、2回ぐらい違和感を覚える演出のシーンがあって、そのたびにああそういえば中島映画だったと思わされ、ちょっと現実に引き戻されたことぐらい。あまりよくない意味での「らしさ」とやり過ぎ感が少し残念だった。

そのうちのひとつが「リリィ・シュシュのすべて」へのオマージュなのかしら? と思わされるシーンだったのだけれど、唐突すぎて受け入れがたかったし、原作との乖離を感じた点でもあった。原作にあったエピソードが減らされていたのは関係性や動機を分かりやすくするためだったのかな?

とはいえ、最後までテンポよく楽しめたし、構成にはなるほどと思わされた。ラストの切り方にもやられた。やっぱりこの仕上がりは中島監督だからなのかな。いい意味でも悪い意味でも、中島作品は面白い。

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